双極性障害

双極性障害の転職

投稿日:2019年8月31日 更新日:

双極性障害の転職について実体験を書いてみました。

 

私は現在、障がい者雇用枠の契約社員として大手企業の事務職として仕事に就いております。
オープンでの就職、人材派遣、いろいろ挑戦してみましたが、結果、今の雇用形態が合っているようです。お給料は物足りないですが。。。

 

 

1.転職回数

私は、今まで履歴書のフォーマットを編集して職歴欄を増やさなければならないほど、転職をしています。

正社員・契約社員・特定派遣・一般派遣、、、もちろんアルバイトもありますが、このようにすべての雇用形態を経験していると思います。

今の仕事以外は全てクローズド(障がい者であることを伏せている)の仕事でした。
なぜなら、双極性障害であると診断を受けたのが、今から5年前。それまではもちろん自分でも知りませんでした。

診断を受けてからも、障がい者雇用という枠に抵抗を感じたり、お給料の面でクローズドで就活&就職を続けました。

 

よく言われることですが、双極性障害の方は総じて転職回数が多いと聞きます。
私もざっと数えても、今の会社で8社目です。

私自身のことで言えば、理由は環境面が強いと思います。

 

今の仕事に就業して5ヶ月目、初めて「仕事の負荷」「その仕事を教えてくれる先輩とのコミュニケーションの取り辛さ」という理由と、たまたま躁転してしまった直後というタイミングが重なり、うつになって1ヶ月ちょっと休職してしまいました。

そのことに関しては、さすが大企業、対応が迅速で、すぐに上長と人事と私の3者面談が行われました。復職する直前にも、上記3名に産業医が加わり、しっかりとした4者面談が行われ、だいぶ救われました。

また、職場に頼れる先輩社員もいることから、今後はもっと自分から発信していって、このようなことがないように頑張りたいと思えました。

少し話は逸れましたが、このように環境面が充実していれば、障がいを持っていても十分に働けると思います。

転職回数が多いことが負担に思うことも多々ありましたが、捨てる神あれば拾う神ありです(笑)
転職回数が増えれば増えるほど、書類選考落ちばかりでしたが、そのような会社は紙面だけで私を判断するような会社だったんだ、こっちから願い下げだわ、と気を取り直すことにしています。

 

 

2.オープンとクローズド

オープンとは、今の私の現状。障がい者雇用枠を使って働くことです。
職場の人、みんなが私が障がい者であることを知っています。

 

オープンのメリット・デメリット

メリット
・職場の人みんなが障がい者であることを認知してくれている。
・「通院」という理由で休みやすい。
・職場によっては仕事がゆるい(私の職場は健常者である場合とほぼ同じ負荷です)。
・残業なども考慮してもらえる。
・源泉徴収時に障がい者としての税金控除が堂々とできる。

デメリット
・求人数が少ない。
・お給料が少ない設定の会社が多い。
・非正規雇用が多い。(私も契約社員です。内定を頂いた他社は正社員もありましたが。)
・人によっては仕事が物足りない。
・職場によっては、障がい者いじめがある。

 

 

クローズド(クローズということもある)とは、障がい者であることを隠し、健常者として働くことです。

私のような精神障がい者には、クローズドで仕事に就く人も多いです。見た目が健常者と同じですから。

かくいう私も、先に述べた通り、今より前の職場は全てクローズドでした。

 

クローズドのメリット・デメリット

メリット
・大多数の健常者に紛れ込むことができるため、「精神障がい者」というレッテルを貼られずに済む。
・通常の雇用となるため、お給料も他の人と同じ。
・求人数が多い。

デメリット
・人によっては仕事の負荷が高いため、潰れてしまうことも。
・苦しくても「通院したい」となかなか言い出せない。
・障がい者であることを告白した途端に白い目で見られるようになったり、ひどいとクビになることも。
・源泉徴収時の障がい者税金控除が使えない。
(↑救済措置として、退職後に5年分だけは遡って還付の申請をすることができる。)

 

私が勤めていた前の会社はクローズドで入社しましたが、数か月でひょんなことから障がい者であることがばれてしまい(追い込まれて白状した)、ものすごいいじめに遭いました。

「障害があります。」と言った瞬間に、男の先輩からものすごい嫌な顔をされ、引かれたことは忘れられません。

小さな企業でしたので、全支店に私に障がいがあることが回ったらしく、他支店との電話の対応すら悪くなった人もいました。唯一理解のあった常務が転勤を命じてくれたので、少しは良くなるかと思いましたが、新しい任地でも歓迎はされませんでした。

ろくに口も聞いてもらえず、仕事ももらえなくなり、お金のためだけに最後の数か月は頑張って通勤しましたが、精神状態が悪くなるだけなので、意を決して次の転職先が決まる前に退職しました。

最後の日に、事務の女性が教えてくれたのは、私の直属の先輩(男)が私の仕事の様子(ミスしたり)や一挙手一投足までも、上司含め他の従業員に留まらず、他支店にまでわざわざ電話して言いふらしていたようです。

 

このように、まだまだ障がい者への偏見が多い職場もあります。
だからと言って、絶対にクローズドがいい!とも言い切れません。

メリット・デメリットに書いたように、負荷や税金控除の問題もあります。
鬱に入ってしまったとき、乗り切るのが大変だし、どうしようもなくて休職することになったとき、結局、障がいがばれてしまいます。

 

 

3.人材派遣

よくある一般派遣です。
就職活動中、こちらにも登録しました。
私が登録したのは2社ですが、どちらも障がい者には向いていないようでした。

人材派遣会社の多くは、まずwebで登録し、それから派遣会社に直接赴いて面談・登録完了・お仕事紹介、という流れになります。
私もいけないのかもしれませんが、そのとき障がい者であることは言いませんでした。
クローズドでいこうと思っていたからです。

次々とお仕事紹介を受け、派遣先と面接を重ねていくうちに、障がい者であることを黙っているのがいたたまれなくなり、ある日、思い切って2社ともに「自分は双極性障害という病気を持った精神障がい者です。」と電話で言いました。

すると、電話を受けた方は2社ともとても感じ良く「そうなのですね、わかりました。」と、いかにも理解あるかのように気持ちよく聞き入れてくれました。

 

ところが、1社についてはその時点で2つの企業にエントリーしていたのですが、2日後に電話があり「ごめんなさい、2社とも決まってしまいました。」とお断りが。
「2社ともですか?まだエントリーしただけですが。」と言っても「ごめんなさい。」と。

もう1社については、それまで毎日のようにメールや電話でお仕事紹介があったのですが、メールも電話もピタッと一切止まりました。

 

障がい者であるからこそ、職場の環境や人間関係に敏感で、派遣のような短期契約で更新を重ねていくような働き方は、取っ付きやすく気持ちが楽に就職できるのではないかな、と私は思うのですが、なかなかそういうわけにもいかないみたいですね。
それとも障がい者雇用枠には、派遣という形態が無いのでしょうか。法律のことは分かりませんが。

というわけで、障がい者のかたは派遣で働きたい場合はクローズドをお勧めします。でないと私のようにお払い箱になります。

 

 

 

4.障がい者転職エージェント

私は今回の就職では、こちらを利用しました。
主に利用したのは以下の2社です。

障がい者転職エージェントのメリット・デメリット

 

メリット
・無料
・障がい者専用のため、当然ながら障害について堂々と話せる。
・自分では見つけられない障がい者求人をたくさん提示してくれる。
・「推薦書」を作成してくれる。(atGP。他社は分かりません)
・面接の練習もしてもらえる。特に障がいについての説明など、アドバイスがよかった。
・合同企業説明会、合同面接会、など、普通の転職サイトの催し物と同じように利用できる。

デメリット
・エージェントさんと合わないときついと思う。
・HPに掲載されている求人は少なく、限度がある。
・転職エージェントの事務所に足を運ぶ回数が増え、煩わしいと思う人も。

 

atGPには、きちんと登録をし、担当のエージェントさんにも付いてもらいました。
WebSanaについては、合同企業説明会を利用しました。

結果、3社から内定を頂き、今に至っております。

atGPには本当にお世話になりました。

まず、webから登録し、事務所に登録のための面接に行きます。
履歴書・職務経歴書・障がい者手帳などを持っていきます。
面談をしてくれたエージェントさんが、そのまま担当になります。
私は少し年下くらいの女性だったので、とても話しやすく安心できました。

そこで詳細な経歴や性格、今後の希望などを話し合い、持参した資料と合わせてエージェントさんが数日かけて「推薦書」を作ってくれます。

そこから就活のスタートです。
私に合った求人情報が出ると、エージェントさんがすぐに電話をくれ、詳細が書かれた求人情報をPDFでメールしてくれます。
私が「ぜひ!」と言えば、先に作成した「推薦書」を企業に送り、書類選考となります。

これが通れば面接に進み、通常の選考と同じです。

私はこの「推薦書」というのがとても気に入っていました。
今までの履歴書と職務経歴書と違い、第三者から見た私のことが書かれていたからです。

もちろん、そこには障がいのこともしっかりと書いてくれています。
履歴書・職務経歴書・私の話、をまとめただけなのですが、とても良く書いてくれていました。

それでも書類選考で落ちてしまうことがほとんどだったのですが、atGPでは合同面接会も開催されたので、迷わず参加しました。
企業の担当者が会場に来てくれるので、その場で面接ができるというものです。
面接時に初めて書類を渡すので、書類選考の前に面接で良い印象を与えることができます。

私はなぜか面接には自信があるので(というか、転職回数が多いことがすごい重荷なので書類にはめっきり自信がない)、面接会では高評価を得、いくつかの企業とそのまま次の選考に進めることができました。
その中から2社、内定を頂きました。

一方、WebSanaでは、サイトに登録したのみでメールマガジンを受信しながら、そこに案内のあった合同企業説明会に参加しました。

いくつかの企業と直接話をし、帰宅後、書類を送りまくります。
その中で、企業見学に行った会社だけ選考が進み、結果、内定を頂きました。

 

 

5.おわりに

私の最近の就職活動について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

障がい者の求人情報に触れて思ったのは、障がい者雇用は総じて賃金が安いことです。
障がいの種類にもよりますが、健常者と同じように働ける人も多い中、どうしてなのかなと思います。
全員が全員、障害年金を受給しているわけでもないのに。
それでも私が面接した企業には、何社かとても良い待遇を示してくれたところもあります。
残念ながらわけあって辞退しましたが。

法律で障がい者を雇用しないといけないことになりました。
今後、求人数も増えるだろうし、私が利用したような斡旋業も増えることでしょう。

私の実感として、まだ障がい者への偏見はあります。
でも、私たち障がい者からもどこか「考慮して」という甘えもあるのかもしれません。
本当に考慮しないといけないところもあるんだけど。

私が利用した転職サイトには、求人一覧の掲載もあり、私は片っ端から書類を送りましたが、それらは全てダメでした。
やはり私は、企業担当者と顔を合わせないとだめなようです。
この辺りは、障がい者に限らず、クローズドで応募しても同じかもしれませんね。

0
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ハリネズミのハリー

アラフォー女性、会社員であることに疑問を持つ会社員、双極性障害Ⅰ型、セクシャルマイノリティ(バイセクシャル) 、2桁年下の彼女がいます。いろいろマイノリティです(笑) アウトドア好きです。よろしくね。

-双極性障害

Copyright© 双極性障害とLGBTと私 , 2019 All Rights Reserved.